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少女革命ウテナ



セカイ系という用語を使ってこの作品を論評するべきなのだろうか?
アニメやラノベを評論するとなるとサブカル勢力が強いためか、どうしても、「こういう作品を読んでいる奴は……」的なオタク批評(オタクがオタクを批判する批評)になりがちである。

このインターネットに溢れるテキスト群の中で、作品構成自体に関しての評論は少なく、たいていはサブカル的なオタク論に持っていこうというものである。
アニメやラノベに関するブログのエントリーは溢れ返っているのに、作品それ自体への評論は極めて貧弱だ。
あるいは評論ではなく、面白いとか萌えたとか言ってるだけのエントリーだ。
セカイ系という言葉も、「セカイ系作品が好きな奴は……」的な流れになりがちなので、あんまり使いたくない。とはいえ、少女革命ウテナはセカイ系だ。作品の構造としてそうなのである。

構造自体は特殊ではない。
最初の方を見ただけで、何となく、学園だけで閉じていて、それはある種のイマジナリーな箱庭のようなものであるというのは、当たりが付く。よくあるタイプの作品であり、こういう箱庭的な作品はたくさんあるだろう。「最終兵器彼女」的なものも、テイストとして同類と含めるなら、ものすごいたくさんあると言える。

さて、作品に関して。
この作品の本編を序盤、中盤、終盤に分けるとすると、中盤はかなり無駄なエピソードが多い。話の本筋は、序盤と終盤で語られ、中盤ではつまらない一話完結的な話が結構多い。
どちらかというと、女の子の性格の悪さを男に突き付けたようなエピソードが多いのが妙に気になる。庵野秀明がエヴァの劇場版でオタクへの近親憎悪を剥き出しにしたような……。
ともかく中盤はつまらない。
決闘のルティーンもこの箱庭の一環であり、そういうエピソードも必要なのだろうが、繰り返しすぎ。水戸黄門が印籠を出す場面はそれが楽しい人がたくさんいるのだから、何度も何度も繰り返していいのだが、ウテナの決闘はそれ自体でカタルシスが得られるようなものではない。これはお約束的な手続きとして出しておけばいいもので、延々とやるべきものではない。


中盤は除くとして、序盤と終盤、あるいは劇場版の「アドゥレセンス黙示録」も含めたメインストーリーに関しては、評価が難しい。
設定だけ説明してしまえばとてもありがちな話ではある。
描き方の様式として楽しめるか、この作品のシュールさに面白さを感じられるか、どうかである。
この作品は、ちゃんとしたエピソードの流れでは構成しておらず、シュールなイメージ描写で体感させようという部分が大きい。通常のストーリーテリングではなく、イメージのばらまきであり、そこに何かを感じ取ることが出来るか。
評価は難しい作品だが、冗長性を除けば、自分としては好きな作品。
本編は39話だが、これは26話で充分だったと思う。
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キディグレイドが再始動



http://www.kiddygrade.com/
2007.1.26
お待たせしました!キディ・グレイドが再始動します!
トップページリニューアルいたしました。
キディ・グレイド2(仮称)パイロットDVD情報公開いたしました。


キディグレイドは素晴らしい作品ですよ。

この作品の素晴らしさについて語るのは難しい。
面白さのかなりの部分が意外性のある展開(よい意味で期待を裏切る展開)にあるので、説明したくないのです。
「キディグレイド」は第一話がなんかいかにもつまんなさそうなお色気アニメ風の造りだったのが残念。あれで見るのを止めた人も多いのでは。実際の「キディグレイド」はとてもエキサイティングで、目まぐるしく斬新なエピソードが連結されていきます。
作画もかなりよかった印象がある。今の感覚で見ても全然古さを感じないと思う。
監督は後藤圭二さんですね。優秀なアニメーターとして知られる人です。同じく有名な門之園恵美さんとは夫婦の関係です。地雷アニメの「アキハバラ電脳組」でも後藤圭二さん担当の回はよかったです。

性格の曲がった美少女ヒロインばかり

アニメやライトノベルに出てくる女の子はみんな美少女だ。
設定的にそうである。
あるいは設定しなくても、読者の側でそうだと勝手にそう想定するかもしれない。

美少女なのは当たり前なので、美少女と設定したから、それで魅力的だとはならない。
どんな作品でもヒロインその他は美少女なのだから。

美少女で性格がよい女の子というのは、フィクションでは駄目なようである。
性格がよい美少女ヒロインで成功作というのはあまり思い当たらない。
存在しないわけではないが、「性格のいい女の子」はなぜか駄目である。

極端に多いのが、性格が曲がったヒロインである。
もちろん性格が曲がっていて不快感を覚えるというのでは駄目なので、性格が曲がりつつも親しみが持てるというキャラになる。
いわゆるツンデレというのが流行ったのも、性格を曲げないとヒロインとしてのキャラが立たないからである。

アニメとかラノベを見たり読んだりしない人が、「アニメとかには、男に都合のいい美少女ばかり出てくる」とかいうのだが、これは少し違うだろう。
”都合のいい”の解釈にもよるだろうが、少なくとも、見ない人がイメージしているようなヒロインはあまり存在しない。
性格が優しくて、冴えない主人公に好意的というヒロインはかなり少数派だ。

フィクションの中で美少女のキャラを立たせるとして、どうしても奇人変人コースになってしまうのが何とも難しいところだ。
奇人変人コースになりやすい理由として、その方が処女性を構成しやすいからかもしれない。
つまり美少女で性格のいい女の子ですよ、としてしまうと、この現代では普通に恋愛して性交してしまう感じなので……。
奇人変人にしておくと、それによって男を避ける説得力ある根拠が出来て、ある種のストイシズムが確立出来るというかですね……。
変わり者にすることによって男を遠ざける、ということだ。

「特別な動機」を持たせるだけでも強力な設定になる

たとえば「Fate/stay night」は、細かい設定だけの作品ではない。
あの物語が素晴らしく纏まっているのは、登場人物が特別な動機を持っているからである。
具体的に書くとネタバレになるので書かないが、ともかくあの作品ではそれぞれ登場人物の特別な動機が上手く描けていて、そこから物語が上手く回転しているわけだ。

どんな作品でも、登場人物に目的や動機はあるのだが、登場人物の意思が弱いため失敗している作品は多々ある。
目的に対して、登場人物が「どうでもいいや」と思ってしまえばそれで終わりなのである。

「目的」は、それを叶えようという登場人物の意思の強さによって引き立つのである。

「ガラスの仮面」の紅天女でも、冷めた目で見れば、単なるシナリオだ。
紅天女の役がやれなくても大きな問題ではない。
「紅天女なんかどうでもいいじゃーん」ということでもおかしくない。
でもそうなったら、物語は破綻してしまう。
何が何でも紅天女にこだわるからこそ「ガラスの仮面」は成立するのである。

あるいは「ローゼンメイデン」におけるアリスだってそうだ。
アリスって何のことなのかわからない。
でもヒロインたちがそれを全力で目指すから目標として引き立つのである。

スポーツ漫画では怪我をすると活躍フラグ

これは基本中の基本だが、スポーツ漫画で誰かが怪我をすると、その選手が活躍するという場合が多い。
実際のスポーツなら、怪我したらそこで駄目だが、漫画だと、怪我すると活躍するわけである。
読者としては、登場人物の怪我を心配しながら読み進め、そして活躍する場面を見ることでカタルシスを得るわけである。
”怪我をすると活躍”というのは基本パターンになりすぎて、誰かが怪我すると、「ああこれからこいつが活躍するんだな」と先読み出来てしまう部分もあるのだけど。

オールオアナッシングな状況

フィクションにおいては、状況もオールオアナッシングにした方がよい。
登場人物の思考法がオールオアナッシングで、与えられる状況もオールオアナッシングだと完璧である。
1か0かの一番わかりやすいのは、ミッションが成功したら生き延びて、失敗したら死ぬというものである。
これだと単純すぎるという場合は、そこからの変形を考えることになるだろう。
フィクションの作品は現実に依拠する必要はない。
現実において、1か0かの状況を作ったら駄目だし、1か0かの思考法をしては駄目である。
でもフィクションではそうするべきなのだ。
1か0かで極端に。

付け加えて言えば、フィクションとはそういうものなので、影響されてはならない。
面白い作品ほど1か0かの原理で動いていたりするが、それは現実では異常なことである。

オールオアナッシングで行動するキャラがフィクションではよい

フィクションにおいて、キャラを立たせる場合、基本的には白黒つけるタイプがよい。物事を1か0かで考えること。現実的に考えて落としどころを探ってはならない。オールオアナッシングで貫く。そしてそれに人生論をくっつけたりする。

フィクションというのは、現実にはあり得ないことを描くわけである。
それは二重の意味でそうだ。
作り話だという点でフィクションだし、実際の人間の行動原理と違う点でもフィクションだ。
現実なら妥協するところでもフィクションでは妥協してはならない。

ときどきフィクションの作品を引き合いに出して、人間を語る人がいるのだが、これくらいに間違ったものはない。
たとえばエヴァンゲリオンのブームの頃に、どれだけあの作品のキャラを巡って今どきの若者について書かれたかわからないが、エヴァのキャラはみんな異常である。
1か0かの思考パターン。
オールオアナッシングの人たちばかり。

でも、多くの人が、フィクションのそういう仕掛けを意識しないで接しているから、フィクションは成立するのかもしれない。
1か0かで行動している人を現実で見たらかなりおかしな人物だと思うはずだが、アニメでそういう人物を見ても違和感がないどころか、楽しめる。結構感情移入しているのである。

Gundam SEED DESTINY



エントリー数が少ないので、昔書いたガンダムSEED Destinyの感想文でも出しておこう。
かなりいい加減である。
この作品の登場人物の動機と同じように。

まず「SEED Destiny」は「SEED」より面白い。
相変わらず、登場人物の言動が不安定な作品であるが、この作品にそれは期待しないことにしよう。

続編というのは大概つまらないのだが、destinyは面白い。
もっともこの作品の場合、完成された作品に「続編」を付けたのではなく未完成の作品に続編を付けたという感じだから、普通の続編の事例と結びつけるのは間違いかもしれない。

最初の頃はアスラン・ザラのポジションがかなりかっこよかった。
アスラン・ザラという天才パイロットがコクピットに搭乗するということへの期待感をうまく煽るような作りになっていた。
(ただアスランがモビルスーツ戦で活躍するのは最初だけで、途中からなかなか活躍出来なくなるのだが)。

序盤が一段落ついて、アスラン・ザラがZAFTの一員となりフェイスの称号を得る。
なんとなくこれで戦いが日常化してしまった立ち位置になり、あまり面白くなくなる。
序盤はアスラン・ザラが伝家の宝刀を再び抜くという感じがカッコよかったのに。

中盤のステラとシンのエピソードはやや陳腐。こういう人工的な女の子が登場するとたいていは悲劇的な運命になる。そういう話は個人的には好きなのだが、ちょっとありきたりかなと思った。

シンを主人公に据えるのかどうか、製作者側が迷走しているという部分については、特に述べるところはない。
自分としては普通にアスラン・ザラの物語として視ていたので、シンのキャラ立てが失敗していてもそれほど違和感はなかった。

さて、ZAFTでのアスランの影が薄くなってきたので、たぶん離脱するんだろうなと思っていると予想通りの展開。

このあたりからは無理矢理ゴタゴタしているだけのようにも見えるが、でも「ピンチの連続」を作れているため、感情移入出来た人にはかなり面白かったのではなかろうか。
登場人物に愛着を持ってみられない状態でピンチが無駄に連続するとどうでもいいという感じにもなるのだけど。
この作品は「ピンチの連続」がよく描けているところが肝である。
話の中身はともかく、ピンチを連続で羅列できたから面白くなっている。

ラストの五話くらいはなんかラストらしくないラストだっただろうか。
普通は作品の最後にクライマックスを持ってくるのだが、この作品の場合、ロゴスのジブリールが死んだところが最大で、その後の部分は付け足しのような雰囲気になってしまった。

こういうタイプの作品だと、ラスト近辺には主人公に死亡フラグを立てて盛り上げたりするのだが、それはなかった。
(アスランやキラに死亡フラグを立てて、でも実際には死なない最終回ということね)。
最後はdestiny planの大仰過ぎる話で、逆になんかあっさりしてしまった。
(つまり最後の方はアスランやキラを巡る物語ではないということ)。

まあ結論として言えば、くだらないけど面白い作品。

「ローゼンメイデン」の作者が編集部と揉める?

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/888628.html

「ローゼンメイデン」はコミックBIRZというマイナー誌に掲載されているので、自分はアニメ化されるまで存在を知らなかった。
アニメ化されてアニメの出来は素晴らしいと思ったが、原作を読んでみると原作の方が素晴らしかった。
「ローゼンメイデン」は原作だけで面白さのコアになるものは全部出来ていて、それを優秀なアニメスタッフが形にしたという感じだ。

ともかく原作の方でゴタゴタしているらしい。
三年間ネームチェックをしない酷い担当ということらしい。
でも、好き勝手に描いてあの傑作が出来上がったのなら、それはそれでいいと思うのだが。

かつての『トリコロ』みたいなことになるのか。『トリコロ』は漫画の内容がほのぼのとしているのに、作者の人がネットでアップした文章が何とも言い難い内容だったので、う~むという印象だったが。

まあ「ローゼンメイデン」に関して言えば、打ち切りはあり得ないでしょう。「トリコロ」みたいに移籍の可能性が高いか?
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