フィクションで、男主人公が不細工な容姿であることは意外と少ないです。
恋愛が中心要素でない作品でも、不細工な男主人公というのは、それほどいません。
(もちろんいないわけではないですよ)。
たいていは平均的な容姿に設定することが多いわけです。
それなりに顔立ちは整っていて、でもイケメンではないという程度にすることが多いですかね。
ラノベだと、意外と、主人公の男が長身でイケメンだとかいう設定が結構あるような気がします。
周りの女の子が「○○君ってかっこいいよね」と言うようなキャラクター性を持った人物が主人公に据えられることが少なくない。
なんでなのか、今ひとつわからないです。
物語効果の観点から言えば、長身でイケメンの男とかを主人公にしたら、ヒロインのキャラが立たないわけですよ。
イケメンの男というのは、単純に言えば、選べる立場にあるわけです。
可愛い女の子を目の前にして、「こんな女の子には手が届かない」ということはないわけです。
つまり可愛い女の子に手を伸ばせば届くわけです。
構造性の問題なわけですよ。
普通の男の視点から見ることにすれば、手が届かないヒロインとして一段階上に置くことが出来る(ヒロインのキャラを立たせることが出来る)のに、イケメンから見たら、そのあたりは相対化されてしまう。
主人公の男をイケメンにしたら絶対にダメだというわけではないですが、ヒロインのキャラを立たせづらくなるのは間違いないです。
実際、ヒロインのキャラクター性を中心に回っていくタイプの物語では、主人公の男の容姿は平均的なところに設定されているはずです。
「主人公がイケメンだから特別に可愛い女の子と付き合える」というのでは、フィクションとしてダメです。
現実にイケメンで特別に可愛い女の子と付き合えたらいいだろうが、フィクションでそんな話は面白くないのです。
対象が簡単に手に入ってしまうというのは、現実なら素晴らしいが、フィクションとしてはつまらないということです。
