まぼろしのつくりもの
フィクションのルール

物語の在り方異世界ファンタジーが下火なのは

異世界ファンタジーが下火である理由を考えてみようかと思います。


現在の主流である、今の日本を舞台にしたファンタジーを亜現実ファンタジーと呼んでおくことにします。
(特にこの用語にこだわりがあるわけではなく、現実の中にファンタジー要素を混ぜているということで「亜現実」とでも呼んでおく程度です)。

さて、本題。
異世界ファンタジーでは、世界そのものは当たり前のように「異質」であり、その世界の人々がみんな馴染んでいます。
魔法が使える世界なら、みんなそれを知っている。
魔法が使えるのは秘密でも異質でもなく、その世界の常識。
「異質」が異質ではないのです。


それに対して、亜現実ファンタジーでは、主人公周辺しか真相を知らなかったりする。
何らかの能力を使えるヒロインがいて戦っていても、そういうことは世間には秘密である。
つまり主人公周辺では超絶的な戦いをしていても、世間一般の人はそれを知らなかったりする。
世間一般は普通の日常生活を営んでいたりするわけです。


異世界ファンタジーが下火なのは、魔法が秘密ではないのがつまらないから。
「だったら何で昔は流行っていたのか?」と言われると困るんですけど。。。


ともかく、主人公周辺だけが知っていて、世間の人は知らないという構造こそが面白いと思うのです。
「世界全体に異変が発生しているというラノベの人気作品もある」と言われると、これも困るんですが。。。
世界全体に異変が発生していても、解決するのは基本的に主人公周辺であり、世間一般は主人公たちの活躍を知らなかったりすることが多いと思います。


物語の基本として、主人公周辺だけが真相を知っているみたいなのがいいのですよ、たぶん。
異世界ファンタジーだと、「魔法の存在が秘密ではない」というのが基本的前提になるから、そういう平板さが飽きられている部分もあると思うのです。
直球で魔法世界みたいなのを描くことになるから。。。
それが繰り返されて陳腐になっているのではないか。
まあ飽きられているのが一番大きな理由かもしれないので、時代が一回転すれば新鮮になるのかも?


異世界ファンタジーでも、変身願望がうまく満たされている作品は流行る余地があるような気がします。
(つまり日常があって、でもそれが変わるというのを上手く描けている作品なら……)。
魔法が使えるのが当たり前みたいなのだと、古臭さをかなり感じてしまいます。
【2007/10/31】 | 物語の在り方 | トラックバック(0)



物語の在り方マスコットキャラみたいなもの

動物が主人公の漫画という意味ではなく、あくまでヒロインの同伴者として存在するマスコットキャラの話です。


作品内ではペットという扱いになりますが、ある種のマスコットキャラが登場することがあります。
よくあるのは猫みたいな感じの動物をヒロインが肩に載せているとか。
それで掛け合い漫才をしたりするわけです。
(そういう猫は喋れるんだけど、喋れることは秘密だったりもする)。


男主人公がペット(マスコットキャラ)を連れているという設定は無くはないが、かなり少ないはずです。

何で少ないのか?
単純な理由として、据わりが悪いからというのがあるでしょう。

少年漫画で人気のある作品をいろいろ思い浮かべてください。
そういう作品の男主人公が肩に猫を載せていたらどうか……。
男主人公にマスコットキャラは似合わない。
たぶんヒロインの肩に乗っているようなマスコットは少女趣味のシンボルなので、男と組み合わせると変なのです。

「ポケットモンスター」のようにストーリーの必然性から何か動物を連れているのならいいですが、男が(マスコットとしての)ペットを連れているというのは。。。


ライトノベル的な作品ではどうか?
男主人公が大活躍するタイプのラノベはそれほど多くないですが、まあ少年漫画と同じ理由でマスコットキャラは似合いません。

ヒロインが実質的な主役で、男主人公が脇役という作品に関しては、ある意味男主人公がペットなのかもしれません。
つまり掛け合い漫才を担当するキャラとして男主人公がいたりするわけです。
狂言回しが二人いても邪魔になる。

マスコットがある種の「説明役」である場合には、役割分担が出来るかも?
「灼眼のシャナ」のアラストールみたいな?
(あれはマスコットではないですけどね)。
ともかく「説明役」と「聞き役」に分けるみたいな感じ。
主人公がヒロインの話の聞き役で、マスコットが詳しい説明を行う役。
【2007/10/28】 | 物語の在り方 | トラックバック(0)



レビュー「ブロークンフィスト」深見真



■第一巻
富士見ミステリーの第一回大賞の作品です。

文章はかなり読みやすい。平易な文体でテンポがよい。
すんなり一気読み出来ます。

推理小説です。
ファンタジー要素は無し。
高校の空手部の中で殺人事件が起きて犯人探しをするという話です。

確実に面白い作品だけど、他人に薦めたいかどうかはわからない。
キャラ萌えも無いです。

あと、トリックが……。
これはいくらなんでも……。
ネタバレになるので書きませんが、激怒する人もいるかも。
あるいはあまりにも酷いので脱力するか。

ただ、再度言っておくと、読みやすくて面白いです。
漫画的に楽しめます。



■第二巻
第一巻がかなり平易な文体だったのに対して、第二巻は凝った表現が多い。
正直言って、読みづらい。

格闘技関連の資料をたくさん読んで書いたという印象。
いや、元々この作者の人は、格闘技マニアみたいですけどね。

一応推理小説ですが、作者が格闘技を書きたいみたいで、なんか推理が付録のように感じる部分も。
推理小説と格闘小説が中途半端に混ざってしまった感じ。



■第三巻
事件に入るまでに格闘技の話が多すぎる。
推理小説を書きたくないのに無理矢理書いているという印象。
中盤はまあまあ面白いが、無駄な部分が多すぎる。

ネタバレになるので言わないが、第一巻同様トリックがとんでもない。
第一巻は面白かったのでよかったけど、この第三巻は。。。。



■総評
第一巻は面白かった。
トリックがふざけているので、怒る人もいるだろうが、読みやすいし漫画的に面白い。
二巻と三巻は読まないことをお薦めします。
【2007/10/28】 | レビュー | トラックバック(0)



物語の在り方主人公が敵を殺してはいけないのは……

ものすごい基本的なことですが考えてみましょう。

主人公側が敵を殺すのは許されない。
特に正義の制裁みたいな感じで殺すのは許されません。
絶対的な禁じ手というわけではないが、読者は違和感を持つのが普通です。
主人公が「死刑」を執行してはいけない。
見逃してしまうか、あるいは、別の形で死なせるのが望ましいということになります。
たとえば相手が自爆するとか。何かに巻き込まれて死ぬとか。


正義という理由でなければ、主人公が敵を殺すのはわりとあります。
特に主人公が「殺し屋」の系統の作品ならたくさんあります。
つまり主人公が悪役として他人を殺すのは許されてるし、人気作品もたくさんある。
何らかの汚れ役であるなら、主人公が敵を殺しても違和感はないようです。


どうして正義として敵を殺してはいけないのか、というのは難しいです。
道徳・倫理的な観点から、正義の主人公が敵を殺すのは好ましくないという単純な考えがあるでしょう。


それ以外にも、主人公が敵を殺すと、何となく嘘っぽくなってしまうのがあるかもしれません。
フィクションは空想と言えば空想ですが、「リアリティー」がなくてはいけないのです。
空想で上滑りするような作品はダメなのです。
主人公が敵を殺すとなると、正義の観点から他人に対して生殺与奪の権を握っていることになります。
これは「リアリティー」に欠けると思うのです。
他人というのは、われわれがどうにか出来ない対象だから他人なのです。
殺したくても殺せないから他人なのです。

正義という正当性の観点から他人を殺すとなると、それはわれわれに対して屹立する「他人」ではなくなってしまうということです。

ともかく敵を殺すことにしたいなら、自爆とか事故で死なせるのがいいのです。
【2007/10/24】 | 物語の在り方 | トラックバック(0)



雑記「創聖のアクエリオン」のCMソングが大ブレイクの兆し

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071023-00000015-oric-ent

「一万年と二千年前から愛してる♪」というフレーズが印象的な、女優・多岐川裕美の娘、多岐川華子が出演するパチンコ『フィーバー創聖のアクエリオン』のCMソング「創聖のアクエリオン」(歌:AKINO)がここにきてブレイク寸前となっている。

オリジナルCDは2005年4月27日に発売と2年半も前の曲にも関わらず、同CM曲としてヘヴィーローテションされたことによりオリコンランキングを赤丸急上昇。2007/9/3付で約2年ぶりにTOP200内(170位)に返り咲き、以降は160位→151位→164位→92位→75位→42位と異例の急カーブを描き、先週10/22付では33位に到達。そして最新10/29付シングルランキングでは22位をマークし、発売直後の2005/5/9付で記録した、同曲のこれまでの最高位26位を2年半ぶりに更新した。

現在17歳の新鋭歌手AKINOは、4人兄弟のアーティストグループ・bless4の次女。ソロデビュー作となった本作を収録したAKINO from bless4の1stアルバム『Lost in Time』を11月7日(水)に発売する。同日には、アポロ(寺島拓篤)、シルヴィア(かかずゆみ)、麗花(小林沙苗)が歌う「創聖のアクエリオン ―エレメント合体Ver.―」も発売される。


2005年のアニメですね。
そこそこ評判はよかったと記憶していますが、自分は序盤で脱落。狙いすぎの部分で萎えてしまった。

曲のクレジット見ると、
作詞: 岩里祐穂/作曲・編曲:菅野よう子/歌:AKINO
ということですね。

やっぱり菅野よう子さん凄いですよ。いや、この場合は詩がウケたのだと思いますが。
【2007/10/23】 | 雑記 | トラックバック(1)



物語の在り方「男が女を守るストーリー」と「女の子が戦うストーリー」

「男が女を守る」というのは、普遍的な物語の在り方です。

最近は「男が女を守る」という意識は薄れている気もしますが、物語の基本形です。

ラノベやアニメでは、「男が女を守る」というのを前面に出している作品はかなり少ないと言っていいでしょう。
ヒロインが非常に強力な力を持っているという設定の作品は溢れるほどあります。
しかし、最後の最後は男が守るという展開が多いです。やはり「男が女を守る」というのは普遍的な原則なのかもしれないです。

一応「男が女を守る」という要素をかなり省いている作品もあります。
一昔前にセカイ系と言われた作品はわりとそうかもしれません。
強大な力を持った女の子が悲劇的な結末に、という作品。
女の子が強力な力を持っている場合、悲劇として描いた方が据わりがいいのかもしれないです。

ヒロインが最強で勝ち続けて「ヒーロー」になるという作品は、たくさんありそうに思えて、実はとても少ない。
どこかで「男が女を守る」という要素を入れるか、力があるのを悲劇として描くか。。。

個人的には、ヒロインが最強でそのままスーパーサイヤ人になるみたいな話が好きですけどね。
そういう話は少ないので残念です。
【2007/10/23】 | 物語の在り方 | トラックバック(0)



雑記「魔法遣いに大切なこと」が実写版に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000090-sph-ent
「三井のリハウス」のCMで、12代目リハウスガールとして活躍する女優の山下リオ(15)が、来年初夏公開予定の映画「魔法遣いに大切なこと」(監督・中原俊)でスクリーンデビューすることが14日、分かった。魔法使いの研修に励むヒロイン役。現在も地元の徳島に暮らす中学3年生のスター候補は「夢を与えられる女優さんになりたい」と抱負を語った。
そうそうたる先輩を目指して、現役リハウスガールが本格派女優への第一歩を踏み出した。
今年4月から12代目リハウスガールとしてCMに出演する山下は、力強い目とロングヘア、新体操ではぐくんだ163センチの長身が印象的な正統派美少女。昨年オーディションに合格して芸能界入りしたばかりだが、リハウスに続いて、早くも映画初出演にして初主演という大役に選ばれた。
「魔法遣い−」は、映画脚本のコンクール「城戸賞」で話題となった山田典枝さんのオリジナル脚本の映画化。アニメやコミック、小説もヒットした。山下が演じるのは、一見普通の少女だが、魔法師の父のあとを継ぐため、故郷の北海道から東京へ魔法師の研修にやってくるヒロインの鈴木ソラ。先月29日にクランクインし、今月末まで撮影を行うが「魔法使いという雰囲気を出すのが難しい」と初々しく語る。
3人姉妹の末っ子で、現在も地元の徳島に在住。小学校高学年の時にドラマを見て「女優になるしかない」と志し、順調にスターへの階段を駆け上がってきた。大人っぽい印象を与えることが多いが、素顔は阿波おどりが好きなほのぼの中学3年生。学校の合間をぬって東京での仕事に励んでいるが「つらい時にはお母さんや友達に電話して元気をもらってます」。
リハウスガールといえば、初代の宮沢りえ(34)から坂井真紀(37)、一色紗英(30)、池脇千鶴(25)、蒼井優(22)、夏帆(16)ら人気女優を多数輩出した。「最初は自分がやってていいのかなと思いました」。最近は映画を鑑賞する回数を増やして演技の参考にしているという。「視聴者に夢とか元気を与えられる女優さんになれたら」と大きな瞳を輝かせた。


ありましたね。このアニメ。
2003年放映でした。全12話。

放映当時はかなりバッシングされてました。
私は結構好きでしたけどね、このアニメ。

この作品は、放映前の期待感が高かったんです。絵が可愛いということで、萌え系の作品だと思われていたのです。
でも実際は、視聴者の予想に反する作品だったので、ちょっと反発を受けたかなと思います。
あんまり期待してなかった自分は、普通に視て面白いと思いましたけどね。
雑な部分が結構あるので、それ許容できるかどうか、の問題もあると思います。

原作の山田典枝さんは、この作品の後はどうなったんでしょうね。あまり確認してませんが、たぶん名前が前面に出てくるような仕事はしてないはずです。

あと、これはヒロインの声が宮崎あおいです。黒歴史ということみたいです。

映画版の監督は中原俊。
「櫻の園」はいい作品でしたよ。
ちなみに「櫻の園」に出ていた白島靖代はヤクルトの土橋勝征と結婚しています。
【2007/10/21】 | 雑記 | トラックバック(0)



レビュー「麗しのシャーロットに捧ぐ ヴァーテックテイルズ」尾関修一



いわゆるゴシックホラーです。
富士見ミステリーの新人賞で佳作を受賞した作品です。

筆力はかなり高いです。
作品そのものも精巧に作られています。

問題なのは。。。

というか評価が分かれるとすれば、叙述トリックの使い方でしょう。

ネタバレになるので具体的には述べませんが、自分は読んでいてちょっと反則かなとも思いました。

たぶん誰が読んでもクオリティーの高さは感じると思うので、問題なのは反則かどうかですね。

私としては、この叙述トリックの使い方は納得がいきません。
(逆に言えば、トリックに納得出来れば素晴らしい作品という評価になると思います)。
【2007/10/19】 | レビュー | トラックバック(0)



レビュー「人類は衰退しました」田中ロミオ



今さらながら読んでみました。

作者は言うまでもなくエロゲー界のカリスマです。
「CROSS†CHANNEL」や「家族計画」などで有名。
(「家族計画」は山田一名義)。

その田中ロミオの初小説作品。


「CROSS†CHANNEL」や「家族計画」とは似ても似つかない。
逆方向のゆるゆるな作品です。
意図的に盛り上がりに欠けるプロットにしていると思われますが、自分としては今ひとつ。
(まあエロゲーの傑作になるようなプロットならエロゲーとして出すだろうと思いますが)。

この作品を絶賛する人は多いのですが、仮に田中ロミオの名前を使わずに出していたらどうだったのか。。

文章は普通にいいのではないかと思います。

続編の刊行も決まっているということなので、この第一巻だけでは何とも言えず。
【2007/10/19】 | レビュー | トラックバック(0)



レビュー「ボクだけのお嬢様 世界で一番の黒魔術」呉田文明



美少女文庫の作品。
いわゆるエロ小説です。

ふたなりが出てくるというので読んでみました。

確かに終盤の方で出てきますが。。。
女の子にペニスを貼り付ける設定ですね。

つまり「大悪司」の由女ちゃんのような本質的なふたなり少女ではありません。

・女の子にペニスが貼り付く話
・最初から本質的にふたなりの少女

は、やはり全然違います。

「大悪司」の由女ちゃんが好きな自分としては、この作品は嗜好に合いませんでした。
ちなみに作品自体は読みやすく、よく書けていると思います。
【2007/10/18】 | レビュー | トラックバック(0)



レビュー「GOSICKs」桜庭一樹













「GOSICK」の短編集。

ラノベの短編は基本的に読まないことにしてます。
(読みたくなくても、文庫の第三巻か第四巻あたりに、雑誌で連載した短編が組み込まれていることがありますが)。

たぶん短編って長編では没になるアイデアをやるものだと思うので、面白くないのです。
漫画でも短編とか外伝の類は面白くないです。


でも「GOSICK」は本編の方が好きなので、短編も読んでみました。
(第一巻から第三巻まで)。

内容は、まあまあ面白いですね。
クオリティーが落ちているということはありません。
本編が好きな人なら面白いかと思います。
(本編が今ひとつ好きでないなら、わざわざ読む必要無し)。


あらためて思ったのは、いろんな意味でこの作者の文章が読みやすいということ。
ひとつひとつの文章だけではないのです。
ストーリーの筋が読みやすい。
この人はプロットをちゃんと練ってから書くそうですけど、筋がしっかりしています。


逆に言うと、無駄に登場人物が多かったり、筋が散漫だったりする作品は読みづらかったりする。
小説の場合、文字だけで描写されます。
登場人物を無駄に出してしまう作品は、それだけでマイナスです。

また、序盤で登場した人物が一回消えて、終盤で出てくるというのも、小説だと厳しかったりする。
一気に読んでいればいいけど、「この人誰だっけ?」という感じになることがあります。

ともかくこの作品は、プロットが頭に入りやすいので感心します。
【2007/10/15】 | レビュー | トラックバック(0)



雑記TBSと初音ミク

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000008-zdn_n-sci

TBS系列で10月14日昼に放送された「アッコにおまかせ」で、歌声制作ソフト「初音ミク」を紹介した特集に対し、放送直後からネット上で批判が相次いでいる。結果的に同ソフトが「単なるオタクのおもちゃという扱い」と失望する声や、「ソフト自体とは無関係な『オタク』をおもしろおかしく取り上げるテレビの印象操作にはうんざり」といった声が多い。

特集は約2分半。まず東京・秋葉原で通行人に「初音ミク」について尋ね、秋葉原では知名度が高いことを紹介。同ソフトを使って音楽を制作しているユーザー宅を訪問し、ユーザーが「初音ミク」がPCで歌声を制作できるソフトだと明かした。

ここでナレーションが「歌詞と音程を入力すればヴァーチャルアイドルが歌ってくれる」「萌え萌えアイドルがまるでレコーディングをしたかのように歌ってくれるのだ」などとソフトを紹介した。

販売元のクリプトン・フューチャー・メディアの担当者も登場し、「つんく♂さんですとか、プロデューサーの方がまるでモーニング娘をプロデュースするように、一般の方も自分で作った曲や歌を歌わせることによって、プロデューサー感覚を味わえるような展開を目指して開発を進めました」と話した。

先立って登場していたユーザーが、同ソフトを使って制作したオリジナル曲を生演奏付きで披露した。しかしその後は一転し、ユーザーの「3次元には興味がないんで」「俺の嫁」といった発言や、ユーザーの部屋に貼られていたギャルゲーキャラのポスター、コスプレなどを取り上げる流れになった。

最後に、ナレーションがこのユーザーに対し「普段は何を」と質問。ユーザーが「コンビニでアルバイトを」と返答すると「ふーん、ご立派ですねえ」とナレーションが返して特集ビデオは終了した。

●「ご立派ですね、TBSさん」

放送後、販売元の公式ブログやネット掲示板などには「ひどい」「オタクを叩いて視聴率稼ぎという魂胆が見え見え」「若いオタク叩きに利用されただけ(安全に叩けますから)」──といった批判が相次いだ。

公式ブログへのコメントは15日午前2時ごろには300件近くに達した。「メディアに取り上げられただけでもよしとすべき」という意見もあったが、大半は「悪意ある偏見でまとめようとする悪質な意図」といった憤りだ。

ブログに書き込まれたコメントによると、特集内の販売元担当者のコメントは、番組側が用意した原稿だった、という。

特集最後の「ふーん、ご立派ですねえ」とのナレーションに対しては、「口調が明らかに見下している。職業差別では」という指摘もある。

ブログにはユーザーから、「放送で楽しかった気分は奪われ、創作意欲も大きく削り取られてしまいました。ホント、返して欲しいです>TBS」「物事に全力で取り組む人達をどうしてあそこまでおとしめることが出来るのでしょうか」というコメントもあった。

「初音ミク」は、ヤマハの音声合成技術と声優の声を組み合わせ、メロディーと歌詞を入力すればアニメ風の声で歌を歌わせることができるPCソフト。クリプトンが8月末の発売から1万5000本以上を販売するなど、音楽ソフトとしては異例のヒットになり、同ソフトを使って制作した楽曲などをネットで公開する動きも広がっている。


もしかすると、取材を受けたオタクに対しての批判があるかもしれません。
バラエティーでいじられるような言動をするな、、というような。

でもこの種の番組って「いじり」しかないと思うんですよ。
何時間も取材したとしても、「いじり」に使える場面しか取り上げない。
取材に応じた人が、仮に初音ミクについて長々と真面目に語っていたとしてもそれはカットされるでしょう。

「いじり」の要素がまったくあり得ないように取材を受けていたらどうなのか?
それだと没だったかもしれないですよ。

限られた放送免許を独占していても「いじり」でしか扱えない。
テレビカメラで押し掛けていろいろ撮影して、でも実は情報がないのがテレビです。
【2007/10/15】 | 雑記 | トラックバック(0)



物語の在り方物語の構造上、登場人物はかなり鈍感であっても構わない

フィクションの登場人物はかなり鈍感であっても許されます。

典型的なのは、ラブコメっぽい設定で、登場人物が鈍感だったりするものです。
登場人物が不自然に鈍感で、見ている方がやきもきするとか。
(お互いの感情に簡単に気づいたら、物語としては面白くないわけです)。

あるいは恋愛の要素がない作品でも、登場人物が鈍感であることはあります。

不自然な視野の狭さと言ってもいいかもしれない。
「視野の狭さ」というのはマイナスの意味で使われることが多いので、出来れば他の用語を使いたいのですが、思いつかないので「視野の狭さ」と言っておきます。

当然気づくはずのことに気づかないとか。
複数の選択肢があり得ても、ひとつの方法しかないみたいに突進するとか。
そういうのが許されるのです。
ものすごい不自然であっても、かなり大丈夫です。

つまり、登場人物が、状況を完全に理解している必要はない。
自分の立場を冷めた目で見ない方がいいわけです。
「視野が狭い」方が望ましいわけです。
別の選択肢がありえても、それは無いものとして扱った方がいいのです。

逆に言えば、登場人物の視野が広いとつまらないのです。
ひとつのことにこだわらず、別の選択肢も踏まえたり妥協したりするとフィクションとしてはつまらない。
かなり不自然でも視野の狭さを貫いてくれた方がフィクションとしてはいいのです。



そして「気づいてないこと」を強調して描く場合もあれば、登場人物に見えている領域だけでストーリーが突き進んでいくこともあるでしょう。

つまり、

・登場人物に見えていない領域を読者に提示してやきもきさせる
・登場人物に見えている領域だけで話を進めていく

というのがあるでしょう。

後者の場合は、登場人物の視野の狭さに読者も付き合うわけです。
ニヒルな人からは、そういう部分が冷笑されるかもしれません。
「これってギャグ漫画だろ(笑)」みたいな。
でもそれでも、登場人物の視野は狭い方がいいのです。
そういう不自然さを作者の人が緩めてしまうと、つまらなくなるのです。
【2007/10/13】 | 物語の在り方 | トラックバック(0)



レビュー「王賊」



「巣作りドラゴン」のソフトハウスキャラの作品。

戦略SLGですね。

確実に面白い作品。
かなり中毒性があります。

ただ、内容は非常にオーソドックスなので、特にプレーする必要はないかも。
いや、ゲームなんて「必要」ではないけど、新鮮な作品に触れてみたいという願望はあるでしょう。
そういう鮮烈さや驚きみたいなのはありません。
プレーしても後には残らないゲームです。
「昔からよくある戦略SLG」の一言で表現出来てしまう。

作品自体の出来は非常によいので、普通の戦略SLGを楽しみたいという人にはいいかも。

難易度に関しては、序盤は難しくて、中盤は普通、終盤は簡単という感じになります。
経験値稼ぎのやり方にもよりますが、進行させるにしたがって強くなっていく感覚を体験出来ます。

不満点としては、たくさんのユニットを使わないゲームであること。
いや、使ってもいいけど、明らかに少数精鋭でやった方がクリアしやすい。
こういうシミュレーションゲームは、いろんなキャラクターをやりくりしながら戦うのが面白いわけです。
「編成」で頭を悩ませるのが楽しみなわけです。
主力だけで戦うのではなく……。
たとえば技の回数が制限されているから入れ替えないといけないとか。使い続けると疲労が溜まるから、時々休ませて控えを使わないといけないとか。
「王賊」では、そういう工夫がされていません。
少数の強力な主力でドカンドカン攻めた方が勝てるので、そのあたりが問題かな。

「巣作りドラゴン」でもハラミボディだけ集めて戦うと簡単だというのがあったんですが……。
適度に控えも使うような仕組みの方が面白いです。


まあ固定メンバーで戦い続けるような戦略SLGの名作もあるので、編成をあれこれやる要素が無いとダメだとは言い切れないんですが。。。
ミッションクリア型で詰め将棋っぽいゲームだと、結構ありますかね。
「王賊」はミッションクリア型ですが、詰め将棋的ではなく、ターン制限も緩いので、これなら編成をあれこれやるような仕組みにして欲しかった。
(編成自体はあれこれ出来るんですよ。キャラもたくさんいるし。でも意味がないのです。少数の主力を固定して戦った方が強いから)。
【2007/10/11】 | レビュー | トラックバック(0)



レビュー「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信



推理小説です。
短編連作形式です。

この作者の人はラノベのレーベルで結構書いてますが、これは比較的オーソドックスなキャラ作りかな。
アニメ的美少女みたいなのは出てきません。
内容はいずれも、些末な出来事を推理するというもの。
後半はやや緊迫感が出てきますが、基本的に大仰な展開をする作品ではありません。

基本的に推理小説は事件をどれだけ大袈裟に出来るかが重要なのですが、この作品は、敢えてスケールを小さくした感じです。
文章は読みやすく、内容も結構面白い。

前述したように、大風呂敷を広げるような推理小説ではないので、そういうものを期待すると肩透かしということになるけど。
【2007/10/11】 | レビュー | トラックバック(0)



レビュー「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」入間人間



読めば誰もが思うように、西尾維新の影響で書かれた作品。

何というか、ここで描かれているのは、本当の狂気ではない。
悪趣味なエピソードを切り貼りしただけ。
(もちろんホントに狂った人だと小説は成り立たない。単なる悪趣味の切り貼りだから成り立つ)。

ストーリーも中身はない。
仮にこのプロットを、普通の小説家の人が普通に書いたら、普通の作品になってしまう。

ともかく自意識だけの作品。
「自分は利口で他人は馬鹿」という感覚でテンションあげまくって書き連ねた文章。

この種の「利口」という感覚は興味深い。
知能が高いというような意味とはまったく別のもので、自分が特権的に立ち回る能力を持っているみたいな感じ?
単純に言えば、自分の非凡さに対する根拠無き信仰。

つまり普通のストーリーだと、何らかの具体的な特技があって、そこから物語が動くけど、この作品はそういう根拠が無く、自分の特別な非凡さを信じているわけです。
知能が高いから優秀だとか、運動能力が高いからスポーツで活躍するとか、イケメンだからモテるとか、そういう次元とはまったく別。
非凡だから非凡。根拠はないが、絶対的な確信として非凡。

この作品は、十代でないと付いていけない。
(あるいは十代の感覚をもって読まないと読めないと言えばいいのか)。

自意識で内向していくのが古典的な文学だったとすれば、自意識でテンション上げていくのが西尾維新的ラノベということなんだけど、こういう作品は中高生の頃じゃないと読めない。

能動的中二病作品。
【2007/10/04】 | レビュー | トラックバック(0)



レビュー「天元突破グレンラガン」全話見ての感想

最終話まで見ての感想。
ネタバレはわりと控えめですが、多少はあります。


まず戦闘シーン。
初期の頃、構図に凝りすぎていて、見づらいと感じたのは自分だけ?
中盤以降はそういうことはなくなったんだけど。


あと、アニキ(カミナ)の死。
序盤でアニキが死んだ時に、アニキはどこかで復活すると思って視ていました。
「あれ、今週もまだ復活しないの?」
「あれ、今週もまだ復活しないの?」
「あれ、今週もまだ復活しないの?」
という感じだったんですよね。
「グレンラガン」が悪いのではなく、死んだはずの人が「実は生きていた」というのが漫画やアニメでお約束になりすぎているので、そのあたりが難しいところです。

アニキに限らず、この作品では人が死ぬと生き返らないんですよね。
どうもその部分に違和感を感じました。
繰り返して言うと、「実は生きていた」という作品が世の中に多すぎるのです。



この作品は15話で一区切り付いて、16話が総集編。
17話から新シリーズになりました。

17話を視たとき、完全に作品の破綻の予感がしました。
主人公の背を伸ばしたのがよくないと思いました。
これって成長物語のエンディングみたいじゃないですか?
「身長ルール」というのがあると思うんですよね。
フィクションでもリアルでも。
身長の設定は重要なのです。
(エヴァンゲリオンだって碇シンジが180センチだったら、話が全部破綻しますよ)。
「グレンラガン」は低身長キャラの物語なので、17話で背を伸ばしたのにはかなり疑問を覚えました。

でもその後、シモンを刑務所に入れたのはよかったです。
ひとまず転落させたわけです。
17話では双六で「あがり」のような状態になったので、その後でリセットするための刑務所入りはよかった。

あと、この作品は最初から島本和彦っぽいテイストですが、終盤でそういう熱血なテイストを強めたことで、シモンが長身でもそれほど違和感はなくなりました。
低身長キャラから長身キャラに上手く変換出来たと思います。



最終話に関して言えば、エンディングテーマの前まではよかったです。
17話を視て完全に破綻すると思ったのに、よくここまで纏めたと思いました。
ただ、エンディングテーマの後のエピローグは蛇足です。
無い方がよかったです。
エピローグは視聴者が想像するものであって、作品で描いてはいけない、と思うのです。
【2007/10/01】 | レビュー | トラックバック(0)



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