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「共感」は博愛主義ではなく、選り好みするものである

物語って、共感しながら読むものである。
で、共感というのは、実は選り好みが激しいのだ。
優れた作品であっても、万人の共感は得られない。

共感という言葉を、人は博愛主義の情愛のようなものとして使うが、決してそんなことはない。世の中のどんなものでも共感できて愛せるとか、そんなことはない。むしろ共感は選り好みが激しい。

作品に対する評価というのでも、このあたりの誤解があるのだな。フィクションって共感性に頼っているから、選り好みされる。完成度の高い優れた作品でも、共感ポイントが合わなければ合わない。それだけのことだ。

だから、共感出来ないという理由で、むやみに酷評したり、あるいは逆に、自分が共感出来たということを絶対化して他人に押しつけるのはよくないのだ。共感とは選り好みが激しいのだから。

もちろん「共感されやすいパターン」は明らかにあって、そういう最大公約数の作品が量産されるというのもあるんだけどね。それでさえも、やっぱり共感できないということはあるのだ。
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「ガンダム00」はそれぞれの登場人物の人生のテーマを消化出来るのか



「ガンダム00」のセカンドシーズン。第16話まで進行。

私はセカンドシーズンはわりと面白いと思って見ているのだが、この後、ちゃんとテーマを消化出来るのかどうか気になる。

この作品は、登場人物それぞれに、人生のテーマが設定されている。
残り10話程度で、そういうテーマを消化出来るのか、という懸念がかなりある。

伏線の回収というよりは、テーマ性の消化と言った方がいいだろうか。
それぞれの登場人物のテーマをちゃんと描けたら、名作と言えると思う。

ここ数話は、どうも中だるみの印象がある。
いや、戦局は動いているのかもしれないが、個々の登場人物の人生は、まだ設定を撒いていてるだけで、まとめ切れてない。

ガンダムの性質上、戦局を動かして戦闘やらないといけないから、残りの話数はかなりきつい。
登場人物の人生を描くことに関しては、どうも消化不良に終わりそうだという懸念が……。
ちゃんとしたエピソードで登場人物が抱えている問題をちゃんと描いてくれれば、この作品は名作になりうるとは思うのだけど、何となく適当に放置されそうな気もする。

名作か愚作かは、そのあたりで判断したいと思う。
今のところ、テーマ性はある程度用意できている状態で、あとは、消化するかどうかの問題。
(というよりファーストシーズンから色々断片的に並べてきたことをちゃんと繋げないと、この作品は何だったのか……ということに)。

「正しさ」への信仰

わかりやすく言えば、スネ夫が主人公になれない理由ということなんだけど。

主人公には「正しさ」が求められるわけである。
ピカレスクロマンでも、最後には制裁を受ける必要がある。
「コードギアス」や「デスノート」のように。
(「ルパン3世」みたいにコメディ色の強いものなら、主人公へのペナルティー無しでも許されるけど)。

現実だと、スネ夫的なポジションになっておくのが合理的で要領がいいということなのだろうが、フィクションでは嫌悪される。というか、すごく単純な問題として、スネ夫が主人公の話とか読んでも面白くないわけである。だから、(フィクションでは)要領悪くても「正しさ」を求めるということになるのだ。

仮にスネ夫を主人公にするなら、普段はずるい人間が改心して義侠心を見せるみたいな展開になってしまうだろう。それが「主人公の正しさ」への信仰だ。スネ夫がスネ夫のままスネ夫的に行動し続ける作品だと、著しくつまらないはずであり、誰も読みたくないわけだ。

フィクションで正義の味方が多用されるのは、「正しさ」の一番わかりやすい形だからだ。
安直と言ってもいいけど。

根本的に我々は「正しさ」を信仰している。
もっとも宗教を熱心に信仰しているはずの欧米での犯罪率の高さからしてもわかるように、正しさへの信仰と、現実の行動は別。ある意味、現実で「正しさ」を実行してないから、その補完のために人間はフィクションを作り、それを読むということかもしれない。

シビアな三角関係は物語の王道だが、使用頻度は少ない

「君が望む永遠」は誰もが認める大傑作である。だが、こういう作品が多いかというと、そうでもない。
三角関係において、誰か一人を選ぶみたいなシビアな話は使用頻度が少ない。物語の王道ではあるけれど、避けられやすいと言っていいだろう。

「スクールデイズ」は原作未プレイでアニメ版しか見てないのだが、アニメ版に関して言えば、三角関係で鬱展開になって失敗した事例と言っていいかもしれない。いや、成功・失敗はともかく、視ていて辛いわけである。
(あるいはシビアすぎて、なんかやり過ぎだなと醒めてしまうかもしれない)。

では三角関係の話は少ないのか?
コメディ的な三角関係なら多数ある。
というか、極めて使用頻度が高い。
(男性主人公とヒロインが一対一である作品は少数派だ)。

オタク系の作品の多くでは、三角関係は、選択をしない。単なるハーレム構造のために、三角関係を作っているだけである。和気藹々と煮え切らない関係が続くだけ。まあ最後の方で、一応それなりの決着を付けるとしても、苦渋の決断にはしないかもしれない。

奥手で鈍感な主人公の周りに女の子が群がって、なんかはっきりしないまま続いて、基本的にはエンドレス構造である。こういう作品の方が視ていて安心出来るのは確かだ。

(この話の流れだと、シビアな系統の事例として「とらドラ!」に言及しておくべきなのだろうが、原作は途中で挫折したのでやめておく)。

「伯爵と妖精」の感想

12月に終わったアニメの感想を今さらながら。

原作はコバルト文庫から出ている人気シリーズということだが、未読。

伯爵と妖精 - Wikipedia
妖精博士であるリディアは、父と共にイースターを過ごそうとロンドンへ向かう船の上で、伝説の青騎士伯爵を名乗ろうとしているエドガーと彼の従者たちに出会い、代々青騎士伯爵家に伝わるメロウの宝剣を手に入れるために手を貸して欲しいと依頼される。その事件をきっかけにリディアはアシェンバート伯爵の顧問妖精博士としてエドガーたちと行動を共にするようになる。そして彼らの元で妖精がらみの事件を受けながら、次第にエドガーたちと敵対するプリンスという存在との事件に深く関わるようになる…。

内容は昔の少女漫画っぽい。

1990年くらいから日本は自由恋愛的な世の中になったわけで、少女漫画から名作が生まれづらくなった。端的に言えば、女が望めばセックスが成立してしまうので、自由恋愛前提だと物語になりづらい。(自由恋愛を徹底して描く物語もありだけど、男性読者は付いていけない作品となる)。

「伯爵と妖精」は、古典的でプラトニックな男女関係を基礎に、そこそこ最近の流行も加えた作品、という感じか。本当に古典的な少女漫画的にするなら、リディアが完全な主役でエドガーがもっと別のポジションにならないと……。
古典的な少女漫画を少し腐女子寄りにしてみたという感じか。やや中途半端な印象も。

まあ原作未読でアニメ見ただけなので、感想はこのあたりで。


文章が面白いのはブログにとってマイナス

昔は「面白い文章を書けば人気が出る」と思われていた。
そして確かに絶大な人気を博したサイトもあった。
だが、多くは短命である。
そして一過性のブームみたいな扱いだ。
評価が残るわけではない。

あと、反感とかアンチの問題もある。
「面白い文章」にファンが生じてくると、必ずアンチも発生する。
(ファンが存在しないほどにつまらないと、アンチも発生しないが)。

これはわりと普通の心理だと思う。
わかりやすい喩えで言えば、テレビのお笑いタレント。彼らは「人気者」であると思われているが、実はアンチが大量にいる。芸能人の場合、マネージャーが対応するからアンチの存在が目立たない。アンチが芸能事務所に変な手紙をたくさん送ってもマネージャーが捨てるだけだ。

「笑わせる」という行為に対して、ファンとアンチが発生するのは、さほど不思議ではない。
あなたにも嫌いなお笑いタレントとかいるだろう。たまたまそいつの番組を見ていて、結構面白かったとする。でも、笑ったらなんか屈服したような感覚になるので、「笑うまい」という態度を取るのである。
(もちろん面白さに負けて、ファンになってしまうこともあるだろう)。

普通の情報とは違って、お笑いの場合、面白さで屈服させるような部分がある。受け取る側には「認める」か「認めないか」という葛藤が生まれる。そういう要素があるから、ファンとして帰依したり、アンチとして反発したりするのだ。

ともかく、ここ数年のネットにおいて、面白い文章を書く人は廃れた。今は出来るだけ無味乾燥に書いて、情報だけ纏めておくことが求められる時代。
あるいは最近の「面白いブログ」って、海外ネタの拾い集めとか、2ちゃんのレスの拾い集めとか、YouTube・ニコニコ動画の拾い集めとか。全部拾い集め系なのである。
自分の才気を最大に発揮して面白い文章を書くというスタンスの人は激減した。
やっても流行らないし、万が一流行っても、過去の事例を見れば、ファンとアンチに挟まれて二年くらいで消費されて終わるのは明らかだからだ。

スポーツ漫画における挑発行為は基本だが安直

スポーツ漫画において挑発は一応基本である。
挑発行為があって、その決着を付けるために試合をするという展開。
定番ではあるので、一応基本ではあるのだろう。

ただ、あんまり有効だとも思わない。
たとえば「スラムダンク」でも(挑発行為が露骨な)豊玉戦が一番つまらない。
相手をリスペクトしないで戦うのでは、本当の意味での面白さがない。
「スラムダンク」の豊玉戦は挑発のやり過ぎという悪例。

「テニスの王子様」でも挑発が多くて、相手をリスペクトすることが少ない。
少年漫画的な主人公ではなく、少女漫画的な"王子様"が主役だから、意図的なのだろうけど。
「テニスの王子様」は女性人気が高くて成功した作品ではあるが、男子が夢中になって読むような作品ではない。

挑発はスポーツ漫画の基本ではあるけれど、必ずしも最高の手法ではない。
挑発行為の後に試合という流れは使われやすいが、安易なのかなとも思う。

努力の物語と高度経済成長

努力が描写されない、というけれど。

理由はいろいろあるのだろうが、努力とはわりと単純なパワーアップなわけである。王道過ぎるRPGのようにレベル1から限界無くパワーアップしていくような……。ちょっと単純すぎて、飽きたというのもあるだろう。

「努力」と対極にあるのは、最初から固有の能力を持っているという設定。物語の初期段階で、主人公には固有の能力がすでにある。その固有の能力は、万能ではなく、使い方が限られている。限られていることが重要であり、限られているがゆえに、駆け引きが生じるのである。

「努力」というのは、万能に無限にパワーアップしていくみたいな感性なのかも。自分に限界がないという、高度経済成長的な価値観なのだ。敗戦後のゼロからスタートしたけど日本はどこまでも成長していくという考え。

物語の流行を時代背景と結びつけすぎるのも何だが、努力の物語は、限界無く成長していくことを前提としていると思う。不況のご時世だと、「最初から固有の能力を持っている」という方がしっくりくるのかもしれない。

女子はわりとフラットな人間関係なので

基本的に女子が友達グループを作る場合、そこに上下関係はない。誰がリーダーなのかはっきりしない場合もある。一応主役っぽい子や脇役っぽい子はいても、必ずしもヒエラルキーではない。

逆に男子の場合、友達グループでもヒエラルキーがあったりする。友達とは言いつつも、従属関係が実状であるのが男子の場合珍しくはない。

もちろん個人差はかなりある。知り合いの男を色々見てもかなり個人差があるだろう。順位関係にこだわる男と、こだわらない男の差はかなりある。ヒエラルキーは男子の特徴ではあるのだが、そういう構図を作らない男はたくさんいる。

ともかく個人差は大きいのだけど、フラットな仲良しというと、基本的には女子ということになる。「あずまんが大王」系統の作品は、こういう部分を抽出しているのだ。実際は女子の人間関係ってゴタゴタが多そうだけど、フラットな仲良しである部分を理想的に描いているわけである。

例外もあって、たとえば「ぱにぽにダッシュ!」だ。私は「ぱにぽにダッシュ!」はかなり好きなのだが、同時に違和感もある。ヒロインのベッキーは可愛いのだけど、この作品の女子の人間関係って男子的だなと思う。橘玲という丸眼鏡で背の高い女がリーダー格なわけだが、橘玲の命令で周囲が動いたりするのは、男子の人間関係。「ぱにぽにダッシュ!」は「あずまんが大王」系と言っていいとは思うが、女子の人間関係が男子的なのがちょっと違うかな。

まあ分類はどうでもいいのだが、ともかく、(あずまんが大王系の作品は)フラットな仲良し関係を描くのが基本。


「神のみぞ知るセカイ」は面白い



普通のレビューでも書く。
というか今さら過ぎるのだが、敢えて書く。

この作品の作者がネットでの言動で少し話題を振りまいていることは知っていた。
wikipeidaから引用すれば、こんな感じである。
# 2008年4月5日の日記では、連載第1回の原稿料が入るまで数日間銀行の残高が1万を切ったなどの苦境を反転で読める様に書き記した。
# また2008年6月7日の日記では雷句誠が原稿紛失で小学館を提訴した事がきっかけとなり、各所でサンデー編集部などに対する批判で騒がれていた折から(詳しくは該当の項を参照)反転で「minna sanday wo misutenaidene」と言う文章を書き記した。


で、この作品ようやく読んだのだけど、明らかに面白い。ちゃんとシナリオが出来ていて、名探偵コナン風に、問題を解決するという構図がちゃんと作れている。

オタクネタを散りばめる作品が増えている昨今、この「神のみぞ知るセカイ」は、物語というか、シナリオとして出来がいい。絵柄もなかなか可愛くて今風である。

少年サンデーの作品でこのクオリティーを保っていれば、アニメ化などは当然されるであろう。
ネットで金銭的な苦境を訴えていた漫画家が、お金持ちになるということに。
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