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「孤高の人」



ヤングジャンプで連載中。
現在第7巻まで発売中。

山登りの極限状態を緊迫感あふれる描写で描いた素晴らしい作品。
元は新田次郎の小説作品だそうだが、それは未読。
言われてみると、確かに「文学」だなと思う。
山登りが人生。文学としての登山。

作風は「バガボンド」に似ているかな。
もちろん登山家と剣豪では全然違うし、「バガボンド」の方が漫画的展開として優れているとは思うのだが、この「孤高の人」も重みでは負けていない。
「バガボンド」が好きな人には、ぜひ読んでほしい作品。

最近は減っているが、禁欲的で不器用な主人公というのは、王道なのだなと思った。
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「SKET DANCE」



たぶん週刊少年ジャンプで連載中。
現在第九巻まで発売中。

主人公は「スケット団」という部活動に所属しており、そこで問題を解決していく、というのが最初の設定。依頼人が来たりして、その難題に助っ人として取り組むわけだ。当初は一話完結特有の窮屈さを感じた。途中からは、バラエティーに富んだというか、ドタバタあり、シリアスあり、の普通の漫画になっていく。トラブルを解決するよりは、ドタバタやって最後にオチが付くというギャグ漫画のパターンが多くなったかな。そして基本的に少年漫画の王道的な作品である。古臭い少年漫画的価値観に貫かれた作品なので、そういうのが好きな人にはいいだろう。

萌え要素がないが、ジャンプ漫画の場合、萌えがない方がベターだろう。
これは欠点ではないと思う。

「ロウきゅーぶ!」の第二巻と第三巻のつまらなさ



「ロウきゅーぶ!」は第十五回電撃大賞の銀賞を受賞した作品。2009年2月に第一巻が発売された折には、ロリ系のイラストも相まって、結構話題になった。

第一巻に関しては、正統派のスポ根漫画的作品だ。
女子小学生がみんなでお風呂に入っているようなロリ全開のイラストなども交えながら、ストーリーは意外としっかりしている。少年漫画的展開が好きな人なら確実に楽しめるだろう。

この作品は、「スラムダンク」という大きな壁を逆に利用したのだな。「スラムダンク」という歴史的金字塔とも言える作品を考えたら、普通はバスケ作品など敬遠するものだ。「ロウきゅーぶ!」は逆に、スラムダンク的なバスケの知識を上手く使ったと思う。ラノベでスポーツが描かれることは極めて少ないと思うが、我々はスラムダンクでバスケに馴染んでいるから、「ロウきゅーぶ!」の文字だけの試合描写でも充分に理解できるし熱くなれるのだ。

問題は、第二巻と第三巻。
これは本当につまらない。
まあラノベの続巻がつまらなくて辟易するのは日常茶飯事だが、これは酷い。
破綻しているとかそういうことではなく、つまらない掛け合い漫才と中途半端にシリアスなストーリー。
少年漫画的要素がなくなり、悪い意味での軽いラノベになってしまった。
まあ人気作品にはわりと見られる傾向で、適当に書き殴ったような巻があるのも確かなのだが。
この作品は持ち直さないまま消えていくような気がする。
第一巻は少年漫画的展開で人気が出たのが現実なんだが、作者とか編集者が勘違いしているのかもしれない。

「上京花日」



いわしげ孝の作品。
現在第三巻まで発売。

本屋で働くおっさんの話ということで、なんとなく、薀蓄(うんちく)をたくさん披露する系統の作品かなと思って読んだのだが、内容は人情話である。
青年誌にありがちなサラリーマン応援歌といってもいいのかな。

一話完結の形式。
全体として話が展開していくということはない。
そこそこ面白いんだが、息詰まるような面白さもない。
個人的には、漫画は続きが気になるようなのが楽しいし、一話完結の話はあんまり好きではない。

不満点は本屋を舞台としていることが、あまり物語として効果的でないこと。
薀蓄(うんちく)話にしておけばよかったのに。
出版社にかかわることだから、逆に書店の事情は書きづらいのかな?

「凍牌」



ヤングチャンピオンで連載中の漫画。
コミックスは現在第八巻まで。

麻雀漫画である。絵はともかく、内容は劇画。悪い意味での王道を見せられた気がする。ヤクザと麻雀やって人が死んだり、指詰めたりするのはいいんだけど、そういう陳腐さが本当に陳腐なのだ。ラノベでも、なんか今ひとつ面白くないバトルものとかあるけど、そんな感じ。物語にはある種のテンプレートがあり、この「凍牌」もありがちな劇画っぽい麻雀漫画をやっているわけで、決して何かがおかしいわけではないのだが、どうもピンと来るものがない。
たとえば最近アニメ化されて人気になった「咲-saki-」は、熱血スポ根的なノリで女の子達が戦う麻雀漫画である。別にヤクザを出さなければいけないというわけでもあるまい。

「合法都市」



ヤングジャンプで連載中の作品。
現在、第三巻まで発売中。

日本のある街で石油が出て、そこが特別な場所になるという、陳腐な設定だが、話はわりと面白い。ジェットコースター的展開で楽しませるが、底が浅いと感じる部分もある。話の骨格に魅力を感じないのだ。漫画喫茶で流し読みするには楽しいが、後に残るような作品ではない。(まだ第三巻だけど)。これは批判というよりは、そういう作品なのだ。世の中、緻密に練られている作品ばかりとは限らないのだから。ヤングジャンプらしい作品と言えるかもしれない。
一応はハードボイルドっぽい作品なので、主人公をもっと硬派にした方がいいかなと思ったりした。別に主人公が軽薄というわけではないのだが……、まあこれは私の個人的な感想。

黎星刻(リー・シンクー)を考える



「コードギアス」を久々に見たので、ちょっと気になった点。

R2後半では黎星刻(リー・シンクー)があんまり登場しないという印象を持っていた。しかし今回見てみたら、かなり映ってるし話してるし……。でもやはり影が薄いのだな。何故かというと、「見せ場」がほとんどないのだ。R2後半でも結構登場して戦ったりするんだけど、物語の鍵は握らないのである。

黎星刻(リー・シンクー)は典型的な主人公タイプのキャラだ。
この人物を物語の中に入れることは出来ない。
「コードギアス」はルルーシュとスザクの物語なのだから、ここに黎星刻(リー・シンクー)がいても仕方がないというか、話が壊れてしまう。

R2前半でリー・シンクーと天子様のエピソードがあるが、あのあたりは外伝のように見える。「コードギアス」の物語の本質に全然関係ないわけだ。

別にミステイクだったというわけではないだろう。日本でもブリタニアでもない第三国に優秀な指導者タイプを置くのはわりと妥当なように思える。そして、そういう人物を空気キャラにしたのも妥当だと思う。

この作品において「中華連邦」は少し邪魔というか蛇足に見える。
第一期は日本とブリタニアが対決するという単純なことで話が進んでいたわけだ。
まあ多少は第三国の描写も必要ということで、中華連邦を描くことにしたのだろう。

つまりこういうことだ。
話の単純性として言うと、ルルーシュとブリタニアの対決というのが一番面白い。
でも、世界の中で戦争をやっているからには、他の国も描かざるを得ないだろうと。
(実際世界全体に話は及ぶのだから)。
黎星刻(リー・シンクー)もそのためのキャラで、そして、こういう主人公タイプに活躍されても困るから、空気なのだな。

シャルルがルルーシュを泳がせているのは



かなり久々だが、「コードギアス」に関してのエントリー。

父親のシャルルが主人公ルルーシュを泳がせているのは、不自然ではある。
第一期と第二期が分かれたために、やむを得ず、という部分もあるだろう。
(泳がせないのなら、第一期の後に処刑して終わりだから)。
ただ、第一期だけ見ても、泳がせているというのは、見て取れる。

これは決してストーリーとしては面白いとは思わない。
だが、親子関係の葛藤をそれなりに描いているのかな、とも思う。
エディプスコンプレックス的な関係において、父親は息子を虐待するのみではあるまい。
父親は息子に期待もするのだ。
その一方で、自分を追い抜くことは許さず、潰そうともする。
「巨人の星」なんかは、その典型かもしれない。

ともかく「コードギアス」におけるシャルルとルルーシュの関係は、ある種の”愛情”を持ちながらも、父親より優位に立つのは許さないという、わりと現実にありがちなものなのかもしれない。
あんまり素晴らしい描き方とは思えないのだが、権力的な父親の典型的な息子への態度とも思うのである。

ラノベやアニメは偏差値の高い優等生の世界

ヤンキー漫画というジャンルがあるわけだ。
かなり人気のあるジャンルである。
しかしラノベ、あるいはアニメでそういうのがあるか、というと、無いわけである。

それに対して、優等生は頻繁に登場する。
生徒会長などの道具立ても、それと同じ。
またお金持ちのお嬢様が頻繁に登場するのも、そういうことだ。

単純に言えば、偏差値の高い学校の校風だ。
”偏差値が高い”と明示されているとは限らないし、馬鹿な学校とか書いてあることもあるが、実状として明らかに”いい学校”なのである。

優等生というのは、世界なのである。
ヤンキーが世界なのと同じだ。
たとえばヤンキーだったら、それらしい仲間と群れて、ヤンキー世界を創る。
優等生もまあそうだ。
偏差値の高そうな学校、生徒会長、お金持ちのお嬢様、そういう世界。

ラノベ的な学園に、何らかの呼び名があるのかどうかは知らないが、ともかくヤンキー漫画とは対極で、そしてそれは世界なのである。ある種の楽園なのだ。

「鷲見ヶ原うぐいすの論証」久住 四季



なんとなく買った本。
ラノベっぽい推理小説。
(というか、電撃文庫から出ているのでラノベだが)。

推理小説には、どれだけやってもパクリと言われないものがある。
限られたメンバーが限定された場所に集まり、そこで殺人事件が起こる。
犯人は集まったメンバーのうち誰かである。。。
これはいくら使い古してもいいのだ。
そしてこの「鷲見ヶ原うぐいすの論証」もそういう作品である。

オーソドックスな展開ながら、設定がラノベっぽくてよい。
ネタバレは控えたいので、あまり細かくは述べないが、自分は楽しめた。
推理小説としては陳腐なので、人によっては低く評価するかもしれない。

比較的厚い本で380Pくらいあるが、文章も読みやすく、展開も面白く、すんなり最後まで読めた。
布教するだけの特別な魅力はないのだが、間違いなく及第点以上の作品である。
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