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「最強伝説黒沢」



福本伸行の作品は、

1,駆け引きの面白さ
2,人間描写の面白さ

があるわけです。

「最強伝説黒沢」に関しては、駆け引きの面白さはありません。
「カイジ」のように誰が読んでも面白いという作品ではない。


でも私は、この「最強伝説黒沢」はとても素晴らしい作品だと思いました。
福本伸行の技量に圧倒された。
粗筋として見ると、すごくつまらないんですよ。でも読んでいてすごく面白い。


この作品に関しては、第一巻を読んで面白くないと思ったら続きは読まない方がいいです。
第一巻のテイストのまま延々と続きますから。


基本的に「うだつのあがらない男」について描いた作品です。
話の筋は陳腐なんだけど、描き方がとても面白い。
自分に自信があるタイプの人は、この作品はピンと来ないかも?
劣等感をコミカルに(そして多少真面目に)描いた作品ですからね。


作品の終盤で提示される人生論に関しては何とも言えません。
容姿が悪くて、頭も悪くて、社会的地位も低いのに、人生論で克服してしまうみたいなのは……。
この作品が中途半端な終わり方をしているのも、そのあたりの欺瞞があるからではないでしょうか?
仮にこの作品を続けた場合、人生論をいろいろ説いたにも関わらず、登場人物には冴えない生活が待っていることになるでしょうからね。
「考え方」を変えても、その人の存在は何も変わらないということになるんじゃないのかな?

もっともプラス思考(ポジティブシンキング)的に人生を語って物語の体裁を整えるのはお約束的なことなので、福本伸行が特別に変な描き方をしているという意味ではないです。

ともかくこの作品はすごい面白いのです。
最後のあたりは漫画のお約束として理解して、あまり深く考えない方がいいかもしれません。
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