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「レジンキャストミルク」藤原祐



■第一巻
初期設定はエロゲーみたいな作品。
変わった女の子たちがいて、それを巡るファンタジー。
ただ、エロゲーっぽいのは最初だけ。

造語にさらに変なルビが付いていて、人によっては抵抗感があるかも。

物語開始段階で主人公とその周辺が異能者の集まりであるのは、この系統の話としては珍しい。
クラス内でいじめが発生するが、主人公は関知しておらず、また後半でそれを知ってからも距離を置く姿勢なのはラノベらしい。
(主人公はクラス内の力関係に立ち入らないのがラノベの基本)。


■第二巻
第一巻は新鮮に感じたんだけど、造語の羅列に飽きてきた部分も。
たくさん造語を並べても、それで内容が特異になるわけではないですからね。
結局は「日常-非日常」の単純な構図しかなくて、普通の異能者バトルと変わらないような?
もちろん小説なんてみんな似たようなものなんだけど。
あと、気になるのは、なんとなく不愉快な話が多いことですかね。
怪奇小説的に陰鬱な話ではなくて、微妙に不愉快なエピソードが多用されるので、嫌な感じになるかも?


■第三巻
一応面白いんだけど、「日常-非日常」だけですね。
日常を浸食してくる怪異の存在がいて、、、というテンプレ的な話。
テンプレ的なのは悪くないけど(ある意味いいことだけど)、第一巻の序盤はかなり期待感を持たせる出足だっただけに。進めば進むほど、造語がたくさん使われているだけの話になっているのが。。。
第三巻で話に区切りは付かず、第四巻に続きます。


■第四巻
第三巻の続き。
メロドラマ的なストーリーはどうなのか。
あと、エピソードの流れを断ち切って長々と回想を入れるのはどうか?
エピソードが一段落付いたところで回想シーンを入れるのならともかく、ストーリーが緊迫しているところで長々と回想を入れるのは……。
ともかくだんだん普通のラノベになっていっています。
不愉快なエピソードが多いところだけラノベらしくなかったり。
まあメロドラマ的な部分も、面白いと言えば面白いんだけど。


■第五巻
すっかり普通のラノベになってしまったような……。
因果を操作するみたいなのはよくあるわけで、この作品は、それを奇抜な形でやっていたと思う。
巻が進むごとに、なんかありがちなラノベに近くなってしまっている。


■第六巻
因果律操作のやりすぎでややこしくしてしまったような?
因果律をどうこうすること自体はありふれた設定だけど、やりすぎないほうがいいと思いますね。


■第七巻
因果律を操作するという話の性質上なのか、読んでいてこんがらがった。
あと、場面転換がわかりづらい。
作者の頭の中で映画みたいなのをイメージして書いているような気がするんだけど……。
映画だと、場面を切り変えることでインパクトを出せるが、小説でいきなり場面を変えたらわけわからなくなるだけです。


■第八巻
最終巻。
因果律を操作するというのは、フィクションのお約束として許されているけど、この作品では多用しすぎ。
というか意図的に多用したのだろうが、私としては今ひとつ……。
お約束を超えて、本格的に因果律を操作してしまうと、物語がおかしくなるのではないかと思います。



■総評
第一巻は読む価値あり。
それ以降は、どうしても平凡な印象を拭えません。
第一巻でかなり奇抜な「つかみ」をやっていて、それは成功しているのですが、続きの巻で設定を説明すればするほど、ややこしい因果律操作とか、ありがちな学園異能の話になってしまって。。。
終盤はぐだぐだな展開、と私は思いました。
もちろん本当に独創的なストーリーなど無いので、奇抜な「つかみ」の内容を追究してしまうと、こんがらがってしまうのは仕方ないんですが。。。

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