フィクションのルール

[ 物語の在り方 ] 周囲からの人気で容姿レベルを規定する

ライトノベルの手法のひとつとして、周囲の人気でヒロインの魅力を規定するというのがあると思います。
「クラスの男子の間で大人気」とか。
「毎日告白されて大変だ」とか。
「ラブレターが山積み」だとか。
「他の高校にまで美少女ぶりが知れ渡っている」とか。

地の文で、このヒロインの顔はこんなに可愛いんですよ、と長々と書いても効果があるかわかりません。
ラノベのヒロインの「顔の描写」で萌えたことありますか?
普通は「顔の描写」では萌えないですよ。
だから周囲の人気で規定するわけです。

主人公個人がヒロインを可愛いと思うよりは、みんなの中で大人気とした方が欲望を刺激すると言えばいいですかね。(人間は他人の欲望を模倣する)。

でも、難しいのは、こういう手法を使わない人気作品も結構あることです。
「このヒロインはこんなに人気がある」という書き方をしてない人気作品はたくさんあります。
周囲の人気ポイントで魅力を表す、というのが行われていなくても、ヒロインは魅力的であり得る。
地味なポジションでも、充分に魅力的なヒロインは存在しうる。

結局は16歳くらいの少女を出しておけば、読者が勝手に脳内補完してくれるとも思うんですけどね。(これは女子高生はみんな可愛いという世間の感覚と同じであり、ヲタだけが異常補完力を持っているわけではないです)。
周囲からの人気がなくとも、普通の十代の少女なら、少女全般の可愛さがあるので、それでOKということもあるかなと。

物語の中でのヒロインの魅力って物語構造的なものだと思うのです。物語的に萌えるかどうかなんです。「顔の描写」に萌えるのではない。リアルなら、顔だけがすごい可愛ければそれだけ萌えるんだろうけど、物語の中での可愛さはそれとは別なのです。シチュエーションが必要なのです。

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