Headline


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加

(中だるみはギャルゲーの基本なのに)「EVER17」だけが中だるみと批判されるのは

ネタバレ控え目に書くつもりなので、未プレーの人にはわかりづらいかも。

エロゲーとかギャルゲーについて考えていたら、「EVER17」のレビューを書きたくなったので書く。
ちなみにプレーしたのは何年も前なので、記憶はかなり曖昧だったりする。


基本的にギャルゲーとかエロゲーって中だるみなんですよ。
起承転結もクソもないのです。

多くのエロゲーやギャルゲーは……、

序盤:五人くらいのヒロインを含む人物紹介
中盤:(何人かのうち一人の)ヒロインとフラグを立てていく
終盤:ルートに完全に入ったら、そのヒロインとのシリアスな物語

という感じでしょう。

複数ヒロインがいて、それぞれの物語がある以上、序盤の「つかみ」には制約がある。
「家族計画」みたいに序盤の掛け合い漫才が超絶的に面白い作品もありますが、やっぱり「つかみ」ではないんですよ。攻略対象のヒロインたちが紹介されるのが序盤の役割。
五人くらいのヒロインと脇役連中の紹介が一通り必要だから、どうしても自己紹介し合う平板な構造になりがちで、独特なつかみにはなりづらいのです。

中盤にしても、フラグ立てが基本になるから、多くのギャルゲーはどうしてもだるい。
中盤の展開がエキサイティングなエロゲーとかギャルゲーは少ないと思うのです。

フラグ立てに必要な選択肢を選ぶたびに物語が動的に動くということは、あんまりありません。フラグ立ての結果が現れるのは終盤です。フラグ立てはスタンプカードにハンコを押してもらうようなものです。そのヒロインのスタンプカードが全部埋まると、終盤になって(そのヒロインとの)物語が本格的に始まる感じです。
(スタンプカードを埋めている間は意外と物語が動かないのです)。
中盤の無機質なフラグ立てで張られていた伏線が終盤で展開されるのです。
「クラナド」なんか、30分の感動のために100時間の中だるみをしているようなものです。
それぞれのルートの終盤になって(そのヒロインとの)短編小説がスタートするのです。そこまでずっと中だるみ。いや、最初からたるんでいるから、中だるみ以上か。

さて、「EVER17」の話。
これって実はギャルゲーの中ではかなり中だるみが少ないと思うのです。中盤でも、ギャルゲーとしては比較的エキサイティング。それなのに「EVER17は中だるみ」と批判される。

「EVER17」は最終ルートの解決編で物語がまとまるわけです。
それぞれのルートでは必ずしも完結しない。

「中だるみ」と言われるのは、ひとつのルートで多少の説明がされるのに、別のルートでも似たような説明の繰り返しになるから、謎解きとして冗長性があるということだと思います。雑に喩えれば、推理小説の中盤でコメディーを長々と見せられたり、同じようなところを堂々巡りしてる感じ。中だるみはギャルゲーの基本なんだけど、「EVER17」はサスペンスとして続きが気になるから、ギャルゲー的なフラグ立てとか面倒なんでしょうね。

つまり「EVER17」はギャルゲー的なフォーマットに忠実だったので、推理としては緊張感が薄い作品になってしまった。最終ルートの目が覚めるような解決編で、だるい感じは払拭されるけど、やはりサスペンスとしてだるいのは事実なわけで。繰り返しプレーは厳しいゲームかと思います。

「EVER17」はサスペンスゲームの大傑作になり得たのに、ギャルゲー的なフォーマットに従いすぎて、面倒くさいゲームになったのです。(硬派なアドベンチャーゲームにすればよかったのに、ギャルゲー的に売ろうとしたから……、という言い方でもいいかな)。



このエントリーをはてなブックマークに追加
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
アクセスランキング