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ハイリスクな人生という物語的誘惑

「物語」というのは、現実でもフィクションでも、ある程度共通していると思います。
我々は現実では漫画のような行動は避けますが、でも実行したいという物語的誘惑はあると思うのです。
たとえば昔サッカーの三浦カズが活躍していた頃、ろくにサッカーも出来ないのにブラジルに渡る若者が問題になりました。彼らなどは、物語的誘惑に負けた人物ということでしょう。あるいは漫画的物語への逃避と言ってもいいけど。
三浦カズに関しては、漫画みたいな人生の成功者として肯定されるけど、似たようなことをやって失敗した若者たちは単なる馬鹿という扱いになってしまう。

まあ彼らを笑うのは簡単だが、気持ちはわからなくもないでしょう。
安全策で安定した地位を得るというのは、「物語」として面白くありません。
保険を掛けつつ、地道に公務員になったとか、そういうのはつまらない。
ハイリスクな人生への物語的誘惑は、多かれ少なかれ誰にもあるはずです。
(もちろん個人差はかなりありますよ。自分の知り合いとかを思い浮かべてみればわかるでしょう)。

ハイリスクだからハイリターンだとは限りません。ハイリスクの錯誤というのはあります。ハイリスクというと、「ハイリスク・ハイリターン」という言葉を連想しますが、実はそうではない。ハイリスクは単にハイリスクなだけで、リターンが見込めないことも多々あるのです。橋にも棒にもかからないレベルの人が何かに挑戦しても、それは当たらない宝くじを買うようなものです。
(ハイリスクなことに挑戦すれば実現するというのは、漫画的発想だと言えます。漫画の主人公がハイリスクなことに挑戦すると、それは叶ったりするから)。

福本伸行の作品の面白さのひとつとして、徹底した安全策の否定というのがあります。
漫画的物語は基本的に安全策の否定なんだけど、福本伸行作品では、それを特に徹底しています。
安全策を完全に放棄した上で戦うから福本伸行作品は面白いのです。

メディアに出てくる大学教授とかが、(自分は終身雇用なのに)他人にはハイリスクな人生を煽るというのも多々見受けられます。こういうのは彼ら個人の無責任さの問題でもありますが、メディアにおいてはハイリスクな物語が求められているから、というのもあります。安全策では物語として面白くないので、ハイリスクを煽る、ということです。

人間はハイリスクな物語に誘惑される。
でも、そこには錯誤がある。
人間は漫画の主人公ではない。
(もっともハイリスクなことに挑戦する漫画的馬鹿な人が歴史を動かしてきたとも言えるのですが)。
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