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人気と消費

人気は消費されるものである。
人気と消費は時間性の中にある。
我々は一時的に何かに関心を集中させる。
それが消費だ。
別の関心事が発生すればそちらにシフトし、時間は更新される。
今までの関心対象は、現在の時間から棄却され、こぼれ落ちる。
消費され終わったということだ。

アフィリエイトが普及する前、多くのサイトは「人気」のために運営していたのである。しかし、そういうサイトがどうなったか。まさに「人気は消費される」の法則通りである。広告で儲けてでもいなければ、後には何も残らないということになる。

「アフィリがモチベーション」というのも、人気を集めることの不毛性が浸透してきたからである。他人の事例を見て学習したからだ。(要するに昔は「人気を得ることがモチベーション」だったのだ)。

そして事態はさらに「悪化」した。本当の意味で人気者になろうとするブログはほとんどない。
昔話的なので、あえて古い喩えで言うなら、昔はみんなビートたけし的な存在になろうとしていた。今では小堺一機みたいなポジションを目指す。それは妥当なのだろう。本当に人気があると消費されるから。全力で面白いことをやろうとするタイプのサイトは無くなった。

ともかくネットで何かをやろうとする場合は、「人気と消費」という問題に自覚的であった方がいいだろう。ブログでなく、動画投稿とかそういう類のでも同じこと。サービスを提供する側も、創作者へのフィードバックシステムを多少は用意しないと「人気が出ると消費される」というのを学習されて衰退するだろう。
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