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「冷たい校舎の時は止まる」辻村 深月



積んでいた本を消化。
5年前のメフィスト賞の作品。

雪が降る校舎の中に高校生達が閉じこめられる。
よくあるタイプの話である。

序盤の方で、これは誰かの深層意識?の中に閉じこめられているのだとわかる。
つまり現実の校舎に閉じこめられているわけではない。
この段階でトリックとしての面白みはゼロである。
誰かの頭の中で起こっている出来事だからどんな不思議も不思議ではない。
不思議な出来事のトリックを解明するという流れにはならない。

この設定自体はまったく真新しくない。
たとえば冨樫義博の「レベルE」の中にも、甲子園の予選のプレッシャーに押し潰された人物の深層意識に呑み込まれるという話が出てくる。
まあ誰かの精神に取り込まれるという話は古典的で、かなりたくさんあると思う。

さて、その後は、登場人物達を描いていきながら、秘密を探る?というタイプのミステリーになる。
青春小説的な描写がこの作品の半分を占める。
(この青春描写を退屈に感じてしまうと、この作品はきつい。かなり長いからね)。

最後の解決編は何とも言えず。
推理小説の体裁を取るためがためのもの、という印象もある。
実際は推理小説もどきでしかない。
自分はそれなりに楽しめたが、物足りなさも感じた。
このあたりは人それぞれだろう。
誰が読んでも面白いという作品ではない。
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