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「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第五巻



あまりこの作品のレビューを書く気にはならなかったのだが、気が向いたので書く。

物語は、スケールが大きければ大きいほど面白いと思われがちだ。
地球が滅亡とか、宇宙が滅亡とか、別の次元世界からエイリアンが攻めてきたとか、そういう風に、スケールが大きければ大きいほどよい、と思われている。
これはひとつの真実だ。
推理小説でも、事件が大規模である方が緊迫感がある。
平凡な事件だと、「つかみ」として弱いわけである。

では、スケールが小さい話は駄目なのかというと、そうでもあるまい。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は小さなスケールでの出来事を大袈裟に書くという見本のようなものだ。
ある意味、どうでもいい話ばかりなのだ。
学校とか家庭で起こる些細なトラブル。
それをこの作品の作者は、難事件に向き合う探偵のように、全力で描いていく。
この「全力でフルパワーな書き方」が、「俺の妹」の人気の秘密だろう。
仮にプロットだけ読んだら、スケールの小さいつまらなさそうな話にも思えそうだが、描き方があまりにも全力なので、その勢いに引き込まれる。

ある意味、一人の少年少女にとって、学校や家庭での出来事というのは、宇宙の滅亡よりも大事件だとも言えるわけで、この作品はそういうテイストを巧く表現したと言える。
「日常を描いた作品」と評するとすれば、あまり適切ではないだろう。あるいは言葉の使われ方の問題として、「日常を描いた作品」というと、多くの人は「みなみけ」みたいな作品をイメージするだろう。
「俺の妹」は「みなみけ」とは対極にあるのだ。
”この物語は、南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください”の対極なのだ。
似ているようでありながら違う。
「俺の妹」は、日常をまるで大事件のように描く。
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