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天使ちゃんは受難者なので(「Angel Beats!」第六話)

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感想を書くか書くまいか迷ったが、無益に書き記しておこう。せっかくの原作無しのオリジナルアニメ作品だから、予想屋の気分で書き殴る楽しみはあっていいだろう。この作品は、ごく普通の感覚で見ると、かなり支離滅裂に思える。特に天使ちゃんとの<人間関係>。SSSと天使ちゃんの人間関係は、致命的に破綻しており、物語も崩壊している。天使ちゃんの感情を常識レベルで想像するなら、DQNに絡まれて二度と関わりたくないというところだろう。それが<常識>である。

だがこれはフィクションである。天使ちゃんのポジションを「DQN集団に絡まれて迷惑してる子」として解釈するべきではないだろう。天使ちゃんは、おそらく<受難者>という記号として物語に登場している。ある種の主人公属性を持っている。だから、通常レベルでの理不尽な仕打ちとかは、物語的にクリアされるものと思われる。フィクションにおいて天使ちゃん的なポジションであるなら、<受難者>として破綻を抱擁する役割になるはずだ。「ゆりっぺみたいなDQNとは関わりたくない」とシャットアウトするのが現実であっても、これは現実ではないのだ。現実とは違う法則で、フィクションの車輪は回っていく。

主人公は特別な力を持ち、特別な強さを持つからこそ、「あいつとは関わりたくない」というスルーの仕方はしないし、真正面から向き合いつつ、決着を付けるのだ。「Angel Beats!」の場合、破綻した作品を介抱してやるような感じかもしれないが、たぶん天使ちゃんの包容力で解決する流れ……にするしかないのではなかろうか。少なくとも、ゆりっぺは主人公から脱落しており、狂言回しの音無は<平凡な男性主人公>のテンプレートだ。物語は天使ちゃんルートに入っていると思われるので、あとは、天使ちゃんが苦しめられ、もがきながらも、(世の中の有象無象とは違う)孤独な受難者としての包容力で、綺麗に着地するというエンディングに至るしかない。天使ちゃんは弥勒菩薩であり、イエスキリストなのである。選ばれた者としての行動をとる。人間的な因縁は<主人公の力>で乗り越えてしまうだろう、たぶん。
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