Headline


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加

とりあえず「まおゆう」を最後まで読んだ

http://maouyusya2828.web.fc2.com/
「まおゆう(魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」)」をようやく読了した。
かなり長い作品である。
シナリオ形式の作品なわけだが、普通の小説で言えば「カラマーゾフの兄弟」くらいのボリュームである。
かなり早く読んでも10時間は掛かるし、普通に読めば20時間程度というところだ。

序盤は、「狼と香辛料」のような経済小説、というか、「うんちく」の多い作品。
大雑把に言うなら、現代の技術を過去に用いるという構造の話なので、<魔王>はある種の未来人的なポジションかもしれない。
中盤あたりで、魔王は物語のメインから退き、魔王が育成した者達が活躍するような群像劇へと展開する。
このあたりは、私としてはちょっと不満だった。
意図としてはこういう展開もわからなくはないのだが、主役が物語の中心からフェイドアウトしてしまうのは今ひとつ面白くなくて、読むのがちょっと苦痛だった。
終盤の締めのあたりでは、再び魔王や勇者が出てくる話となり、ここまでに登場した様々な人物たちの思いも合わせて、大団円に着地するように展開する。
このあたりは、よく書けていると思う。

一度読んだだけでは、明快に総括出来るような作品ではないのだが、とりあえず言うならば、かなり王道な作品であると思う。
あるいは、王道にうまくひねりを加えて、新鮮さを生み出した作品だ。
このあたりは最近のラノベとも共通しているだろう。
王道は踏まえつつも、何らかの形でひねりを加えている作品がウケる。
ベタな王道は今さら誰も読まないが、それでもやはり王道が好まれるので、視点を変えて王道を描くわけだ。

やや気になるのは、「はてなダイアリー」で批評系のサイトをやっている人達がTwitterで盛り上がっているという印象が強いこと。
それを越えたクラスタに拡散しているという印象があまりない。
「Twitterで盛り上がっている」という表現は正しいと言えば正しいし、間違いと言えば間違い。
冒頭に述べたように、この作品は読み切るのに15時間くらいは要するから、本来はかなり敷居が高いかもしれない。
はてなのラノベ読み系の人達のアンテナに引っ掛かったから、これだけ長い作品であるにも関わらず、話題になっているという言い方をしてもいいだろう。
普通はこれだけのボリュームの作品を読むのはかなり根気がいるから。
このエントリーをはてなブックマークに追加
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
アクセスランキング