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「ふぁみまっ!」九辺ケンジ



ギャグ漫画というのは、作者が才能を削りながら描くものである。
アイデアを捻り出すたびに、残りのライフが減っていくようなものだ。
それこそ才能を使い尽くしたらただの人になってしまうくらいに。

ライトノベルのコメディというのは、そういう性質のものではない。
命削って面白いギャグを捻り出すというものは少なく、まあ日常的なジョークに近い。
日常生活でジョークを言っても、干涸らびたりしないのと同じで、ラノベで取り交わされるコメディは基本的に雑談レベルだ。

さて、「ふぁみまっ!」という作品。
GA文庫の新人賞の奨励賞。
2010年4月発売。
パラパラと捲ってみただけで、テンプレな話だとわかってはいたのだが、金髪美少女フェチなので、とりあえず表紙買い。
内容を読んでみると、70点の作品を書こうとして70点に仕上げたという出来映え。
フィギュアスケートに喩えるなら、難易度の低い構成をノーミスでまとめたという感じだ。

マフィアの娘で殺し屋のスキルを持つ金髪美少女が、ある日突然主人公の元にやってくる。
なにしろ殺し屋だから、感覚が普通の人とは違う。
「なんだその拳銃は?」
「これはベレッタpx4です」という具合で、会話が噛み合わない。
要は「フルメタルパニック」の相良宗介を金髪美少女にしたような具合である。
特殊な環境で育てられた人間と会話が噛み合わないという笑わせ方は、わりとあると思うので、「フルメタルパニック」のパクリだとは言わないが、新鮮さはない。

とはいえ、作品全体はバランスよく書けている。
何となくクスリと笑えるようなやり取りを繰り返すのは、(ギャグ漫画と相反するところの)ラノベ的な軽い笑いのお手本のようなもの。
全力で笑わそうとするのではなくて、ラノベ標準的に適度な笑いのあるところがよい。
いろんな意味でそつのない作品に仕上がっている。
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